犬のしつけの基本

覚えさせるには体験させるしかない

犬は大脳新皮質の少なさにより、抽象的な概念が理解できません。
そのため、彼らは体験したことのみを学習していきます。

犬の脳については、人間と犬の脳はどう違うのか?をご覧ください。

体験したことしか学習しませんので、何かを覚えさせるには、体験させるしかありません。
逆を言えば、学習させたくないことはまずは体験させない、ということです。

1つ例をあげましょう。「ゴミ箱漁り」です。

「いくら叱ってもゴミ箱を漁る」

多くの飼い主から、この悩みを持ちかけられます。

よく考えてみてください。ゴミ箱を漁っている犬を叱ること。
この場合、すでに犬はゴミ箱を漁る体験をしているわけです。

すなわち、ゴミ箱を漁るを学習させているのと同じかもしれない、
そう理解することです。

いくら叱ってもやめないということは、その叱り方に罰の効果がないということです。
効果的な罰は、その行動を減らしていきます。

ゴミ箱漁り

効果がないことは、やっても無駄なのです。とっととやめましょう。
効果がないばかりか「叱る」ことは、弊害がたくさんあるのです。

叱ることで行動を直そうとするのは、ポイントを押さえなければなりません。
叱ることなく直すには、ゴミ箱に鼻を突っ込む、その体験自体をできないようにすることです。

例えば「ゴミ箱をふた付きのものに替える」。
または「ゴミ箱を犬の鼻が届かない高さの所に置く」。

これだけで問題は解決するのです。叱る必要もないでしょう。

ゴミ箱漁りに限りません。
来訪者に吠える、飛びつく、噛みつかれるなどなど、
飼い主の皆さんは「こと」が起きてから対応しようとします。

しかし、「こと」が起きてからということは、すでに犬はその体験をしています。
「こと」が起きないように事前に対応する。飼い主はそこに知恵を絞ることです。

問題行動はストップする

問題行動、学ばせたくない行動は、体験させないようにする。
犬がどんな問題行動を起こすのか、想像力を働かせて未然に防ぐことです。

とはいっても事前に想像することはなかなか難しいかもしれません。

犬がゴミ箱を漁ること1つとっても、ほとんどの飼い主はその事態に直面して初めて、
「うちの犬はゴミ箱を漁るのだ」と気づくものです。

もし、問題行動を見つけたら、まずはその場でストップさせてください。
ストップさせるには、いろいろ方法があり、ここでは割愛しますが、

大声を出す、雑誌などをどさっと投げる、机をたたくなど。
大きな音で、びっくりさせる方法が効果的です。

いくら叱ってもゴミ箱漁りは直りません。
しかし、今現在ゴミ箱を漁っている、その行動はストップできます。

もっとも、ストップしたその行動も環境を変えなければ犬は再び取ろうとします。
ですので、その行動を起こせないように環境を変える、そこに人間が知恵を絞るのです。

叱って直すには、犬に見えないように大きな音を出すことがポイントです。
そうすることで、犬は天罰が起きたと感じ、その行動をすると天罰があると結びつけるのです。
ただ、叱り方にポイントがあり、中途半端な叱り方では、逆に褒められていると勘違いさせることもあるのです。

まずは、その行動ができないように環境を変えていきましょう。

環境を変える

ふた付きのゴミ箱に替えて、もう叱る必要はなくなりました。
しかし、人間ですからふたをするのを、つい忘れるときもあるでしょう。

気が付くと、ふたをし忘れたゴミ箱に犬が鼻を突っ込んでいます。
もちろん、この場合も大きな音を立ててびっくりさせるなどして、行動をやめさせます。

そして次が肝心なのです。

今度は嫌というほど叱りつけてください。勘違いしないでください。
叱る相手は犬ではありません。

叱る相手はあなた自身なのです。

ゴミ箱にふたをすると決めたのは、あなた自身で、それを忘れたのもあなた自身です。
犬は全く関係ないのです。

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