犬のしつけの基本

犬種にかかわらず、しつけは不可欠

チワワなど小さい犬にしつけは必要ない、と考える人もいます。

そもそもしつけは、なぜ必要なのでしょうか。
人間の場合で、考えてみましょう。

社会に出たときに、世の中とうまく折り合いをつけながら生きていけるよう、
小さいうちから行うのが「しつけ」です。

挨拶もまともにできない人間に働き口はないでしょう。
ですから、挨拶をはじめ社会生活に困らないように、様々なマナーを教えるのです。

体の大きい人にはしつけが必要で、小さい人には必要ない、
そんなことはないのです。

体の大小にかかわらず、しなければいけないことで求められるものなのです。

では、犬の場合はどうなのか。犬も人間と同じです。
世の中、すなわち人間社会とうまく折り合いをつけながら生きていけるよう、
小さいうちから行うのが、しつけではベストです。

チワワだとうと、ラブラドールだろうと、サイズの大小にかかわらず必要なのです。

チワワとレトリバー

飼い始めれる前に思い描いていた犬との楽しい生活。
それを実現するためには、犬種の違いや犬のサイズにかかわらず、
しつけをしていくことが不可欠なのです。

「しつけ」なくして、犬との楽しい生活なし。そういうことです。

一番欠けているのは、社会化トレーニング

興味深い実験をテレビで見たことがあります。
ネズミによる実験でしたが、それは

「早い時期に親兄弟から引き離された個体は、
十分に親兄弟の下で過ごした個体よりも攻撃的」というものでした。

ほ乳類には社会性を学ぶための社会化期というものが存在することがわかっていますが、
その社会化期に、ある程度親兄弟の下にいないと、その個体は攻撃性を高めるということです。

犬の場合は、少なくとも60日齢までは親兄弟と過ごす必要があると言われています。
この実験結果は、まさにそれを裏付けるような内容でした。

もちろん、犬の場合60日齢を超えても社会的な刺激を、
適正な形で脳にインプットしなくてはいけません。

私は犬のしつけには、“行動・動作トレーニング”と”社会化トレーニング”の2つが必要と教えています。

社会化トレーニングとは、他の犬の存在はもちろん、
家族以外の人間、様々な音、物体などの刺激に上手に慣らしていくことをいいます。

多くの飼い主は、しつけのトレーニングは、
座れ、伏せ、待て、おいでなど、行動を教えることのみ、と勘違いしています。

社会化トレーニングが十分でなければ、すなわち社会的な様々な刺激に慣れていなければ、
家の中や、静かな場所、他に犬がいないなどの
特定の条件下でしか、教えた行動・動作が取れない犬になってしまうのです。

それでは、「外に連れて行ってもトラブルを起こさず、
楽しい時間を共有できる、まさに家族の一員のような存在」にはなれません。

犬の社会化トレーニングに最も重要な時期は、生後3~4ヶ月ということもわかっています。
この時期にしつけをしていくことが理想的なのです。

もちろん、何歳になってもしつけは可能ですが、その方法は限られてくるのです。

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