犬のしつけの基本

8つの基本ポイント

犬のしつけの基本についてお話しします。
この8つの基本のしつけだけでも、十分に主従関係を築くことができます。

私は犬の本能に基づいてしつけることが大切だと思っています。
そのほうが、犬にとっても抵抗がありませんし、簡単にお利口な犬になるからです。

ですので、犬を上手にしつけるためには
犬の本能と習性を理解し、権勢本能(順位制度)を利用して主従関係を築きましょう。

犬はきわめて知能的な動物ですが、
だからといって人間との相互関係が生まれているわけではありません。

犬との関係は長い共生・共存関係と、人間が作り出す環境の中で生活するという過程で、
人間の気持ちを読みとったり、人間の行動に適応した行動をするなど
といった行動学からその特性が明らかになりました。

犬 主従関係

ですので、犬をしつける時は犬の本能と習性を理解し、
『主従関係』を築くことはとても重要です。

しかし・・・
そんなに簡単にいかないのがしつけの難しいところです。

たとえば、あなたが、

・お風呂上がりに、晩酌をするのが楽しみで毎日続けている。
・食後の一服は格別だ。

などの「良い?悪い?」は別としてその習慣を簡単に変えることができますか?
なかなか難しいのではないでしょうか。

「このまま続けたらアルコール依存症になりますよ」、
「煙草をやめなかったら肺ガンになりますよ」

などと医者から言われない限り、なかなか実行できませんよね!

犬のしつけでも同じことが言えて、主従関係をしっかり築き、犬の行動パターンを把握して、
その犬にあった正しいしつけをしない限り、また問題行動を起こすといった悪循環に陥ります。

そこで、私がこれまで飼い主さんから相談を受けた「犬の問題行動をなおす」、
もしくは「犬の問題行動を起こさないように育てる」しつけの8のポイントをお話しましょう。

8つの基本アドバイス

犬と仲良く暮らすためには、犬という存在を理解し受け入れ、導いてやることです。

できれば小犬を飼い始めた方は、将来問題行動を起こさないために、
6カ月くらいまで(場合によっては1才くらいまで)しつけを継続してください。

ポイント1・ハウストレーニングをする

・ハウス(ケージ、サークル、クレートなど)を
決まった場所に置き、愛犬が安心できるところに作る。

・ハウスに入れている時は目を合わさない、話しかけない。
1日1回60分くらいハウスに入れる。騒いだら出さない。

・静かにしていたら出すようにする。

ポイント2・テリトリーを制限する

・自由に移動できる部屋は1~2部屋にして
入れない部屋を作る。特にキッチン、寝室、和室を侵入禁止にする。

・屋外で犬を飼う場合は、玄関や、入口に鎖で繋がず、
庭先の落ち着ける場所に犬小屋をおいて飼う。
そのときは鎖で繋いでテリトリーを制限する。

・廊下や玄関にも許可なしでは自由にいけないようにする。

ポイント3・犬の要求にはすぐ反応しない

・要求された時は断って、後で自分の指示でしてあげる。
たとえば犬を呼んで、来たらなでてあげる。飼い主が「遊ぼう!」と言って遊び始める。

ポイント4・ほめる・叱る

犬 よしよし
・ほめる時はやさしく声をかけてあげて、犬が好きなところをなでてやる。

・「お座り、待て」などができたらほめてあげる。

・叱る時は「NO」、「ダメ」、「こら」など短く低い声で叱る。

・一度叱ってやめない場合は速やかにハウスに閉じ込めしばらく無視する。

ポイント5・おもちゃの管理

・犬のおもちゃはバスケットなどに入れ、勝手にとれないように管理する。

・遊ぶ時はかならず飼い主から誘ってあげる。
終わる時も「はい、終わり!」と
はっきりと宣言してあげる。

ポイント6・散歩のしかた

・できるだけ散歩に連れていき、適度にエネルギーを消費させること。

・散歩は飼い主のペースで、飼い主が行きたい方向に行く。

・匂いを嗅がせる場所は飼い主が指示をして許可する。

・マーキングは1~2か所に制限する。

ポイント7・「行ってきます」、「ただいま」はしない

・留守番をさせる時は出かける15分前くらいから無視をする。

・帰ってきた時はすぐにかまわず、落ち着いてからボディコンタクトでかまってあげる。

ポイント8・犬が安心できる態度で接する。

・犬には落ち着いた権威で向き合い、常に安心できるような存在になる。

・どんな場面でも、決定権は必ず飼い主が持つように習慣づける

以上の8のしつけのポイントを守って、しつければ正しい主従関係を築けるはずです。

ただし、問題行動が深刻な場合は、
これだけではすぐには改善されないこともありますのでご注意してください。

犬のしつけは、とても繊細で、奥の深い作業です。

正しいしつけを身に付けるには飼い主が愛情を持って受け入れてあげ、根気よく導いてやることです。
子育てと同じで、親になった気持ちで頑張りましょう。

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