散歩のしつけ

トイレの教え方、覚えさせ方

散歩中の飼い主がいちばん気になるのは
「ヘンなところでおしっこやウンチをしないかな」ということではないでしょうか。

公園の木の根っこならまだしも、よそさまの家の塀にでもおしっこをひっかけようものなら、
後始末は神経をすり減らす思い。

トイレの管理は気持ちよく、楽しく散歩をするための必須課題といえます。

猫はトイレをおいておけば、自然にそこでするようになるものですが、
犬にはそうした習性はありません。

散歩中 排尿

「トイレはここよ。ここでするのよ、わかった!」

口を酸っぱくしてそんなことをいっても、犬は聞く耳を持たず。
わかりもしないし、”ここ”でするようにもなりません。

犬が理解できる方法でしつけることが必要です。

今はマンションの室内で飼っているケースも多いため、
トイレのしつけはとりわけ切実なものになっていますが、
うまくしつけられないという声はあとを絶ちません。

トイレのしつけに失敗する最大の原因は、室内犬の飼い方そのものにあります。
たいがいの飼い主は室内犬を部屋で放し飼いにしています。それが問題!

部屋のなかを自由往来させていれば、
犬はもよおしたその場所でところ構わずおしっこをします。

「またぁ、こんなところでしてぇ!ダメでしょ。」

何を考えているのか、問いたいのは飼い主のほうに対してです。

放し飼いにしていながら、トイレのしつけができないことを嘆くのは、
飼い主のわがまま、犬には不条理です。

トイレのしつけをする大前提は放し飼いをやめることにあるのです。

そのうえで成功率100%の方法をご紹介しましょう。

犬の居場所(ハウス)を決め、通常はそこに入れておくようにします。
トイレはハウスの三倍くらいのスペースに囲いをつけ、シートを敷きます。

そして、ハウスから出したらトイレスペースに入れるようにしましょう。

眠りからさめて少し動いているうちに利尿作用が起きますから、
トイレスペースはある程度動き回れる広さが必要なのです。

「ハウスから出して、トイレスペースに入れる」

これを繰り返していると、必ずトイレスペースで排泄するようになります。
ここでも沈黙は金です。

「ここがトイレよ」などと余計なことはいわず、無言を貫きましょう。

犬の尿管は緊張感が緩いため、一気に「ダァーッ」と排尿しません。
マーキングを見てもわかりますが、「チョロチョロ、チョロチョロ」と小出しにするのが特徴。

ですから、「チョロチョロ」としたらすぐにトイレスペースから出すのではなく、
ある程度の時間入れておくようにするのがいいと思います。

排泄を促す方法

決まってトイレスペースでするようになったら、
ちょっとしたテクニックを使ってスムーズな排泄を促すこともできます。

「はい、だして」のサインを決めるのです。
おしっこをしているときに、なんでもいい「ピピピピ」と「チチチチ」とか、
一定の音をかぶせます。語りかけるのはダメです。

犬が「おしっこをしていると、いつもおんなじ音が聞こえるなぁ」と感じるようにするのがポイント。

すると、その音が条件付けとなって「ピピピピ」が聞こえると
スムーズにおしっこが出るようになります。

排泄がすんだら、犬は無視してすばやく汚れ物を片付けましょう。

トイレのコツ

ついつい、「わぁ~、たくさん出たね。おりこうさん、おりこうさん」などと
言葉のフォローをする飼い主がいるようですが、
たかがきちんと排泄したくらいで大仰に褒めるのはマイナスです。

そんな接し方もどこかで犬が「自分は偉い」と思い込むことにつながってゆきます。

また、おしっこのにおいは少し残しておいたほうがいい、という考え方があるようですが、
これはなんの根拠もない迷説の類いです。

トイレスペースは常に清潔なほうが、犬だって気分がいいに決まっています。

トイレのしつけが完成すれば、散歩中のトイレ問題は一挙に解決です。
散歩に出かける前に、ハウスから出してトイレスペースに入れ、排泄をすませてしまえば、
散歩中にもよおすこともないでしょう。

人家の塀に足をあげた犬を「ダメダメ、そこはよそのお家じゃないの!」と声を荒げて
リードで必死に引き戻すなんていう”いつもの行動”からも全面開放です。

「トイレのしつけを成功させるためには、放し飼いはダメなのか。
でもソファでくつろぐ飼い主の足元におとなしく寝そべっている犬っていうのが憧れの
”犬のいる生活”なんだけれどな」

おそらくそんな飼い主が少なくないことでしょう。
外国映画のワンシーンのような光景は確かに憧れかもしれません。

私はそんな”犬のいる生活”は諦めてくださいというほど野暮ではありません。
考えてほしいのは順序なのです。

まず、トイレのしつけもして、犬との主従関係も正しく築く。
それができていれば、どんな飼い方をするのも自由です。

ソファに並んで座らせても、足元においても、なにも問題は起きません。

基本的なことをクリアする前に放し飼いにするから、多くの問題が発生するのです。

憧れの光景を実現するにはやはり、手順を踏むことが必要です。

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