散歩のしつけ

ドアを開けると飛び出してしまうとき

「散歩に行くよ」の声で、そばにきて座り、
首輪を出すと自分から首を入れてリードをつけられるのを待つ。

ドアを開けても飼い主が一歩を踏み出すまでは飛び出さない。
散歩はこうありたいものです。

「とてもそんなの無理。うちのこなんて、ドアを開けたとたんに飛び出していく」

という方は多いのではないでしょうか。
では、質問です。

「そんなの無理無理」のままでいいのですか?
「飛び出していっちゃううちのこ」をなんとかしたいとは思いませんか?

ここから先は、現状打破に挑戦する意欲を持っている方のためにお話しします。

首輪とリードをつければ、犬には散歩に出かけることがわかりますから、気持ちは高揚します。

とくに室内犬の場合は、一日部屋で過ごしているわけで、
散歩は広々とした空間でのびのびからだを動かせる貴重な時間になります。

飛び出していく

そこで、待ちきれずにドアを開けたとたん”脱兎”に変身。
買い主を引き連れての散歩スタートになるのです。

この飛び出しを改めさせる方法が「ドア開閉法」です。

ドアを開けて犬が飛び出そうとしたら、「バタン!」と犬の鼻先でドアを閉めます。

勢いがよければ、鼻先をドアにぶつけることがあるかもしれませんが、
それもこちらの思うツボです。

3回、4回と「飛び出しかけたら→ドアが閉まる」というのを繰り返すと、
もうドアを開けても犬は飛び出さなくなります。

さあ、ここが声をかけるタイミングです。「待て」の一言です。
重要なのは”前後”を間違えないことです。よくあるのがこんなケースです。

「じっとしてるのよ。出ちゃダメよ」などと言い聞かせてから、
ドアを開け、すぐ閉める。これではダメです。

犬の問題行動を改めさせたい思いが募って、感情的に言葉が出てしまいそうな状況だと
いうことはわからないでもありませんが、グッと抑えましょう。

言葉が切実であればあるほど、思いがこもったものであればあるほど、逆効果なのです。

「なに、必死な顔してんのよ、いつまでもうるさい。イライラしてきたぞ」

冷静さを失った犬は考えをめぐらすことも、状況を的確に理解することもできなくなります。

ドアを閉めても「飛び出しても無駄なのか。だったら待っていよう」という
”論理的思考”は組み立てられません。

黙ってドアの開け閉めをして、犬が待つ姿勢を見せたところで、
簡潔に「まて」の言葉をかけるからこそ、効果がある
のです。

簡潔にというのもキーワードです。
せっかく沈黙を守っていたのに、犬が待っている姿に感動して
「まてまてまてまて…」と思わず言葉が重なってしまう。

こうした念仏式の号令は犬を混乱させることになりかねませんし、
へたをすると、「まてまてまて…」と言い続けている間だけ待てばいい、
と犬が受け取ってしまったりもします。

犬にかける言葉は例外なく、シンプルが一番だということを、肝に銘じておきましょう。

犬が「まて」の意味を理解したら、もう、飛び出したりすることはなくなります。
首輪とリードをつけて「待て」と声をかけ、悠然とドアを開けて飼い主が先に出る。

そこで”来い”といえば犬はついてくるということになります。

この方法でもうひとつポイントをあげるなら、
犬の動きは思っているよりずっとすばやいことを念願に置いておくことです。

ドアを閉めようとしたときにはもう犬のからだが半分外出てしまった、といったことがよくあるからです。
これは主従関係に大きな影響を与えます。

飼い主の思惑をまんまとはずして、自分の思い通りに行動した。
犬は「してやったり!」とガッツポーズの図です。

その結果、犬のなかで自分の優位性がどんどん膨らんでゆくのです。
飼い主はみずからの行動を(犬に介入させることなく)完璧になしとげる。これも大切な要素です。

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