その他しつけ

ほかの犬の分まで食べてしまうこには

犬を二匹、三匹と多頭飼いしている家庭では、食事の時間にこんな光景が見られるかもしれません。

一匹が「オレのメシなんだから、口を出すな!」と威嚇したり、
排除したりして、ほかの犬の分まで食べてしまう。そんなとき飼い主は、

「そんな意地悪しないの!みんなの分、ちゃんとあるんだから、一緒に食べさせてあげなさい」

と言い聞かせるでしょう。
当然、犬は聞く耳をもたず、「ウゥ~」などと唸り声をあげてほかの犬をエサに寄せつけなかったりします。

犬の本能、習性を考えれば、これは当然のことです。
野生の犬はハンターたる集団で獲物を倒し、まず、リーダーであるボスが心ゆくまで味わってから、
ほかの犬たちに残りを食べることを許可します。

確固たる優先順位が定まっているからこそ、集団の規律が保たれているのです。

犬社会のルール

ペット犬にもこの本能は脈々と受け継がれています。
たとえ二匹、三匹の集団でも優先順位はできているのです。

同時にフードを与えるのは、その優先順位を無視することだといえます。

ここで間違えては困るのは、優先順位はあくまで犬が決める順位であって、
飼い主が勝手に決めつけるものではないということです。

つまり、「可愛い」順番ではないです。
飼い主はどうしても、あとから家にきた犬、子犬にベタベタしがちです。

それで長くいる犬がすねたり、ふてくされたりすると、
「〇〇はおにいちゃん(おねえちゃん)なんだから、ちょっと我慢しなさい」

なんてします。理不尽です。
犬同士だってきちんとした優先順位ができていることが、
集団のなかでストレスもなく、安心して過ごすための基盤になっている
のです。

どの犬にも等しく愛情を注ぐことは少しもかまいませんが、
犬社会のルールを壊すのはやめましょう。

犬の本能に沿ったルール

何匹かいる犬たちに気持ちよく食事をさせる方法は、
犬の本能に根ざしたルールにしたがった対応をすることです。

もっとも上位の犬から順番に食べさせましょう。
優先順位は在宅年数で決まっている場合もあれば、力関係で決めている場合もあるでしょう。

いずれにしても、普段の行動を見ていれば、飼い主にはわかるはずです。

犬の食事スタイルは、”一気食い”ですから、一番手、二番手、三番手…
と分けて与えてもそれほど時間はかかりません。

こうして順番を決めて食べさせることで、
犬はあらためて自分のポジションを確認することにもなりますし、
縦社会が確立されて暮らしやすい環境にもなるのです。

犬の食事スタイル

つねに下克上を狙う、狙われる環境は、犬にとって心安らぐものではないのです。

また、食器は犬ごとに決め、食べ終わったら下げましょう。

犬のことは習性も気質もよく承知しているという飼い主のなかにも、
食器を出しっぱなしにして、食事のときは
そこにフードを入れるというふうにしている人が少なくないようです。

少しずつ、時間をおいて”ダラダラ食い”をする猫の場合は、
フードの置きっぱなしも致し方なしですが、犬はまったく違います。

食器を出しっぱなし、しかもそこにフードが入っているということになると、
いつでも食べられる意識をもってしまい、食事のしつけなどつけようがありません。

食器が出たらすぐ食べる。食べたら食器は下げる。これが正しい食事のあり方です。
下げた食器は洗剤できれいに洗い、清潔に保っておくことはいうまでもありません。

食器の素材については好みのものでかまいませんが、
陶器やガラスは壊れやすいし、プラスチックは長く使っていると
表面が毛羽立って見た目も悪くなります。

丈夫で品質の劣化がなく、洗いやすいという点では、
ステンレスのものがいいような気がします。

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